孤独を感じて、寂しい気持ちになることがあります。
人とのつながりが乏しいと、世界で1人きりのような感覚に襲われ、孤独感や虚無感を覚えるでしょう。
孤立しているような錯覚を覚え、時には涙を流すこともあるでしょう。
特に夜は、孤独を感じやすい時間帯です。
闇は、孤独をエスカレートさせます。
暗くて静かな環境に1人でいると、世界から取り残されている感覚がエスカレートするのです。
こんなとき、孤独を紛らわせるよい方法があります。
それは「今まで出会った人の顔を思い浮かべる」という方法です。
今まで出会った人なら誰でもかまいません。
今まで出会った人たちの顔を、できるだけたくさん思い出してください。
深い関係の人だけでなく、浅い関係の人も含めて思い出すのがポイントです。
あなたは、今まで数多くの人と出会ってきたでしょう。
父親、母親、兄弟、姉妹。
親戚、いとこ。
学校でお世話になった数多くの先生。
近所のおじさん、おばさん。
知り合い、友人、仲間。
お店の店員さん、店長さん、お客さん。
会社の上司、同僚、部下。
取引先の人たち。
街角で親切にしてくれた人。
今まで出会った人の数は、膨大な数に上るでしょう。
本が1冊できてしまうくらい、多くの人と出会ってきたはずです。
多くの人の出会いと支えがあって、今ここに生きていることを実感してください。
「あの人にもお世話になった。この人にもお世話になった。たくさんの人にお世話になった」
一人一人の顔を思い出すにつれて、感謝の気持ちも湧いてくるでしょう。
気づけば、孤独が小さくなっているはずです。
孤独と思うのは誤解です。
孤独ではないから、今あなたはここにいます。
多くの人のおかげで、今ここに自分がいるとわかれば、もう孤独を感じることはありません。
今まで出会った人の顔は、心のお守りです。
孤独を和らげてくれる力があるのです。