真面目になろうとする際、犠牲にしやすいことが2つあります。
「家族」と「健康」です。
真面目を心がけるとき、仕事を第一に考え、家族や健康を後回しにする人が少なくありません。
家族とのコミュニケーションを省いて、仕事を優先させる。
健康を顧みず、毎晩遅くまで残業をして、仕事一色の生活を送る。
たしかに家族や健康を犠牲にすれば、より真面目な態度で仕事に打ち込めるでしょう。
家族と過ごす時間を仕事に回せば、かなり仕事の余力が増えるでしょう。
健康のことを忘れて、自分の私生活のすべてを仕事に注ぎ込めば、仕事でも成果を出しやすくなるはずです。
やる気も責任感も強く、一生懸命に仕事をする姿は、客観的に見て「真面目な人」と呼ばれるに違いありません。
しかし、いくら真面目とはいえ、家族や友人まで犠牲にするのは、やりすぎです。
「真面目」ではなく「真面目すぎる」という状態です。
家族とのコミュニケーションを省いてまで仕事をすると、家族関係が希薄になるでしょう。
仕事は安定しても、家族関係が不安定になる。
家族の支えがなくなってしまっては、真面目に仕事をしたくても難しくなります。
毎日残業ばかりしていると、いつか体を壊してしまうでしょう。
体と健康は資本です。
そして、唯一無二の財産です。
一度健康を崩してしまうと、真面目に仕事をしたくてもできなくなります。
体調の崩し方によっては、回復に長い期間を要することもあります。
人生が土台から崩れてしまうと「積み上げること」ができなくなります。
家族も健康も、人生の土台です。
人生の土台を犠牲にしてまで真面目を徹底するのは、本末転倒。
ブレーキのない車は交通事故を起こすように、ブレーキのない生き方も大きなトラブルを招きます。
いくら真面目な姿勢とはいえ、アクセルを踏むばかりでは、いずれ大きな破滅と後悔をもたらすでしょう。
時にはブレーキを踏むことも大切です。
折を見て、次の言葉を自分に問いかけてください。
「家族や健康を犠牲にしてまで、真面目になっていないだろうか」と。
心当たりがあれば、少しブレーキを踏むのが得策です。
止まる必要まではありませんが、少し速度を落としてみます。
人生の優先順位を間違えてはいけません。
最初に家族や健康があって、その後に仕事が続きます。
休憩なり有給休暇なり、人生の土台を大事にしてください。
欠けているなら、今すぐ補強してください。
真面目になっても、真面目になりすぎないこと。
真面目を心がけても、家族や健康まで犠牲にしないこと。
緊急や繁忙期など仕方ない状況があるなら、できるだけ悪影響を最小限に抑える努力をしたい。
特別な事情がある場合を除き、常に家族や健康は第一に考えるのが得策です。