いつも自分を見ているもう1人の自分がいると、トラブルを未然に防げるようになります。
自分の目から見た主観的な情報がすべてではなく、他人から見た客観的な自分も意識しておきます。
そうすると、自分の行動を2重にも3重にも考えることができるようになります。
自分ではいいと思っていることでも、他人から見ればいけないなと思われることもあります。
自分の目だけの情報では主観的になりがちになり、見て感じられる幅も狭くなってしまうのです。
これはこれで仕方ないことです。
人間には目が2つしかなく、自分は自分一人しかいません。
しかし、他人から見ればどう見えているのかという「客観的な目」を持っていると、もう1人の自分を作れます。
自分の行いをもう1人の自分が監視して、トラブルが起こりそうなときには気づくことができるのです。
私も1つの作業に集中していると、つい周りが見えなくなってしまうときがあります。
集中すればするほど周りが見えなくなり、いつの間にか周りの人に迷惑をかけてしまっているということです。
実際にあった話なのですが、私はよく外で本を書いています。
コーヒーショップやレストランなどです。
書き始めると集中してしまい、勢いに乗れば乗るほど周りが見えなくなります。
そしてお昼どきになり、お客さんがたくさんやってきます。
私は集中しているために、大きなテーブルを占領していていることに気づきませんでした。
少したってからふと気づいて恥ずかしい思いをしたことがあります。
その後、早々にレストランから出てきた経験は何度かあります。
こういうときに集中しながらも、もう1人の私を見る客観的な目を意識しておくようにしておきたいと、何度も反省したものです。
集中するのもいいのですが、他人から見られている自分も意識しておくと、誰かに迷惑をかけることが少なくなるのです。
それ以後私は、お昼どきにはあえて小さなテーブルを選んで座るようになりました。