考えることの期限を作っておきましょう。
考えすぎの暴走を防ぐための工夫です。
期限までは、全力で考えたり悩んだりします。
わからないことがあるなら、辞書やインターネットで調べます。
1人だけで解決できそうになければ、人に質問したり相談したりします。
ただし、期限を過ぎたら、きっぱり考えるのも悩むのもやめるようにします。
考えたくても考えないようにすることがポイントです。
期限の作り方は自由です。
できるだけ区切りがつきやすい作り方のほうがいいでしょう。
必須ではありませんが、できるだけ作っておくことをおすすめします。
たとえば、仕事の進め方について考える状況があるとします。
今週いっぱいは必死で考えるようにして、来週になれば、もう考えないようにします。
来週からは気持ちを切り替えて、実際の仕事に集中して取り組むようにします。
「今週いっぱいまで」という期限を作っておくと、ゴールラインが明確になります。
「この日までは全力で悩んで考え抜くぞ」という覚悟があれば、底力の発揮に役立つでしょう。
期限までは行動に勢いがつく上、根気と集中力も発揮しやすくなるでしょう。
期限を過ぎた後は、気持ちを切り替えやすくなります。
好きな人がいて悩んでいたとします。
告白するまではしっかり恋愛を考えるようにしますが、告白して振られたら、もう考えないようにします。
振られた後は勉強や趣味、スポーツなど、別のことに集中します。
考えたくなっても「もうおしまい」と自分に言い聞かせて、思考のふたを閉じるようにします。
こうすれば、気持ちの切り替えがスムーズになり、メリハリも付いて、考えすぎるのを防げます。
もし期限を過ぎてから、不都合が生じれば、期限を再延長すればいいだけです。
好ましいことではありませんが、例外としてはありでしょう。
「再延長は1回限り」というルールを作っておけば、だらだらすることもなくなります。
大切なのは「前もって期限を作っておく」ということです。
「ここまで考えすぎていい。ただし、ここを過ぎたらおしまいにする」というルールの存在が大切です。
期限を作っておけば、むやみに考えることがなくなるのです。