まず相手の気持ちを理解しましょう。
まだ謝っていなくてもかまいません。
まだ仲直りの方法を決めていなくてもかまいません。
相手の気持ちを理解するだけでいいのです。
「相手の気持ちなんて理解できない。考えたくもない。想像するなんて吐き気がする」
嫌がる人も多いのではないでしょうか。
たしかに喧嘩直後は、怒りや恨みが強くて、相手の気持ちを考えるどころではないかもしれません。
興奮が大きいと、感情が邪魔をして、冷静に考えるのも難しいでしょう。
相手を理解しようとしたところで、お互いの立場が違うので、限界もあるでしょう。
しかし、頑固の一点張りはよくありません。
心が落ち着いてきたら、できるだけ相手の立場を想像して、気持ちの理解に努めてみてください。
完全に理解できなくてもいいので、できるだけ想像力を働かせて、相手の気持ちを理解してみましょう。
時間がなくて、仕方なかったこと。
ストレスが多くて、余裕がなかったこと。
体調が悪くて、ぎりぎりの状態だったこと。
相手の立場を想像しているうちに、気持ちも理解できるようになっていくでしょう。
心の中で「大変だっただろうな」という同情の気持ちが湧くでしょう。
「申し訳ないことをした」という後悔が強くなるでしょう。
「自分のほうが悪かった」と反省の念も生まれるでしょう。
同情・後悔・反省が強くなるにつれて、仲直りに対する抵抗感や嫌悪感も小さくなっていくはずです。
そして、仲直りをしたい気持ちがぐっと強くなっていくでしょう。
気づけば、身も心も仲直りしやすい状態になっているはずです。
3分だけでいいのです。
3分すら長いなら、1分でもいい。
「もし相手の立場だったらどうなっていただろう」と考えてみましょう。
相手の気持ちを理解するだけで、仲直りがしやすくなります。