「相手が頑固で、なかなか仲直りがスムーズにいかない」
ときどきそんな声が聞かれます。
たしかに相手が頑固や強情だと、話し合いもスムーズに進みにくいでしょう。
「なかなか自分の主張を取り下げない」「素直に自分の非を認めない」など、仲直りに手こずります。
しかし、頑固な相手とは仲直りができないわけではありません。
むしろ逆です。
実は頑固な相手ほど、仲直りがしやすい。
頑固な人は、頭が固いがゆえに、行動パターンが単純です。
頑固な人の行動パターンは予想しやすいため、思いどおりにコントロールしやすくなります。
頑固な人に「ある一言」を使うだけで、簡単に仲直りができます。
それは「まだ怒っているの?」という一言です。
考えられる返事は「まだ怒っている」「怒っていない」の2通りです。
どちらのパターンであっても、仲直りに向けた攻略が可能です。
もし無視されても、根気よく質問を続ければ、どちらかの返事が返ってきます。
「まだ怒っている」という返事があれば、少し甘えた返事をしましょう。
「そろそろ許してよ」
「どうすれば許してくれるの?」
「いいかげん許してくれないと、今後はこっちが怒るよ」
優しい言い方なら、相手のプライドを傷つけずに話しかけられます。
低姿勢でかわいい言い方をすれば、頑固な相手も心が緩むでしょう。
あなたがかわいい一言をかけると、心の器の大きさを表現できます。
何度か声をかけているうちに、いつまでも頑固になっている自分が恥ずかしくなり、態度が軟化していくはずです。
心の隙をつけば、意外と簡単に心を開いてくれます。
相手が頑固なら、強がって「怒っていない」と答える場合もあるでしょう。
そうすれば自然な流れで、仲直りに向けて話を進めていけます。
「怒っていないなら、どこか食べに行こうよ」
「怒っていないなら、一緒にお出かけしようよ」
こうすれば、次のアクションに進めることができます。
相手も「怒っていない」と答えたからには、次のステップに進まざるを得なくなるでしょう。
この場合も、あっさり仲直りができてしまうのです。