苦い別れ方をしたとき「嫌な思い出」と呼ぶことがあります。
もちろん別れるからには、複雑な事情があったのでしょう。
大きなトラブルがあって、苦い別れ方をすれば「嫌な思い出」と呼びたくなるのも当然です。
しかし、苦い別れ方を「嫌な思い出」と呼ぶのはよくありません。
「傷ついた」「苦しんだ」「犠牲になった」という自覚が促され、被害者意識がますます強くなるからです。
暗い過去を背負っていると、自然と表情も悪くなり、老けやすくなります。
苦い過去を思い出すたびに、心の中で恨みや憎しみが生まれ、疲れやすくもなります。
肉体的にも精神的にも悪影響。
苦い別れ方を「嫌な思い出」と呼んだところで、いいことは1つもないのです。
苦い別れ方は「嫌な思い出」ではなく「貴重な出来事」と呼びましょう。
いいことも悪いこともすべて含めて「貴重」と呼ぶようにします。
めったにできない経験をしたなら「貴重」と呼べるはずです。
苦い別れ方の暗くて重い印象が、明るく軽やかになるでしょう。
「そんなふうには考えられない」と思うかもしれませんが、意地を張っても、自分の首を絞めるだけ。
罪があれば、許します。
揉めた相手とは、和解します。
自分にも過ちがあれば、素直に受け入れます。
苦い別れ方は「貴重な出来事」と呼び、受け入れましょう。
そうすれば、暗い過去から解放されます。
過去の受け止め方を変えることで、マイナスからプラスに変わるのです。