正社員と派遣社員。
どちらも社員であることに変わりありません。
どちらも、同じ職場で、同じ時間に、同じ仕事をすることもあります。
では、何が違うのかというと、契約形態が違うのです。
正社員とは、企業に正規に採用されフルタイムで働く労働者のことです。
給与は、企業から支払われます。
雇用期間に定めはなく、問題がなければ、定年まで働き続けることも可能です。
社会保険や労働保険がしっかり保証されていることもメリットです。
ただし、正社員であるゆえに、責任の重い仕事を任される傾向があります。
仕事内容や勤務地などの変更も難しいのが現実です。
特定の企業に所属するため、忠義を尽くした働き方が求められます。
派遣社員とは、雇用関係のある派遣元会社から、他の企業に派遣されて勤務する労働者のことです。
所属するのは、派遣会社です。
給与は、派遣会社から支払われます。
派遣という形式であるため、職種・勤務地・勤務時間など、希望に添った仕事を紹介してもらいやすくなります。
派遣社員であっても、雇用保険や健康保険は保障されます。
休日・有給休暇・解雇予告なども、法律に従って契約されるため、派遣社員だから法外な労働を要求されることはありません。
自由な働き方がしたい人には、派遣社員としての働き方が人気です。
ただし、デメリットもあります。
派遣社員は、契約期間が設けられているため、契約期間が過ぎれば、仕事が打ち切られる可能性があります。
収入面が不安定になりやすく、長期的にキャリアを積みにくい特徴もあります。
どちらの雇用形態にも、メリットとデメリットがあります。
自分にとってふさわしい雇用形態をよく考えたうえで、慎重に判断しましょう。