執筆者:水口貴博

就職活動の30の噂と真実

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大学院への進学は、就職に不利なのか。

大学院への進学は、就職に不利なのか。 | 就職活動の30の噂と真実

学歴が高いにもかかわらず、逆に就職が不利になるとは、信じがたい話です。

しかし、就職内定率を見ると、一定の傾向があるようです。

なぜでしょうか。

理由を一言で言えば、扱いにくさです。

大学院は、一般的に研究をするところです。

文系にせよ理系にせよ、特定の分野を徹底的に研究します。

研究を通して高度な専門知識を取得できるのですが、一方で企業は、そうした専門知識は不要と考える傾向があります。

専門知識がありすぎると、企業としては教育が難しく、扱いにくい状況があるからです。

一定の価値観や思考に染まった人を教育するのは、一苦労です。

しかも修士や博士などの学位のため、就業経験がなくても、高い給与を払わなければいけない事情も発生します。

一般企業の多くは、まだ何も染まってない人を求める傾向があります。

教育しやすかったり人件費を抑えたりなど、企業にとって好都合だからです。

こうした事情から、大学院に進学した場合、一般企業への就職内定率は低くなりやすい傾向があるのです。

ただし、すべての大学院生が就職に不利になるわけではありません。

逆に大学院という学歴が、有利に働く就職もあります。

たとえば、専門性が生かせる仕事です。

研究職や専門職など、専門性が必要な仕事なら、やはり大学卒より大学院卒のほうが有利です。

つまり、大学院への進学が就職に不利かどうかは、本人が希望する仕事によるのです。

大切なことは、自分が就きたい仕事です。

噂におびえても仕方ありません。

将来、どんな仕事をしたいのか、しっかり定めることが大切です。

大学院への進学は、将来どんな仕事をしたいのかをしっかり定めたうえで、慎重に判断しましょう。

自分が就きたい仕事に必要なら、大学院への進学は、正しい判断になります。

就職活動の噂と真実(21)
  • 大学院への進学は、自分が就きたい仕事を考慮したうえで、慎重に判断する。
OB・OG訪問で話した内容は、採用担当者に報告されているのか。

就職活動の30の噂と真実

  1. 不細工は、選考に不利なのか。
  2. 整った顔立ちは、採用に有利なのか。
  3. 太っている人は、選考に不利なのか。
  4. 身長は、選考に影響するのか。
  5. 体育会系は、就職活動に有利なのか。
  6. 運転免許証の有無は、選考に影響するのか。
  7. ITやパソコンが苦手な人は、就職活動に影響するか。
  8. 一人暮らしは、選考に不利なのか。
  9. 目立つ傷痕は、採用に影響するか。
  10. 学生結婚は、就職に不利になるのか。
  11. 両親の離婚や母子家庭は、選考に影響するのか。
  12. 地元の学校に通う学生のほうが、就職に有利なのか。
  13. 非上場の企業は、不安定と考えていいのか。
  14. 資本金が大きい企業ほど、安定しているのか。
  15. アルバイトの経験がないと、選考が不利になるのか。
  16. ゼミに入っていないと、就職が不利になるのか。
  17. 浪人の経験は、就職に不利なのか。
  18. 留学経験は、就職活動に有利なのか。
  19. 学歴によるフィルターは、存在するのか。
  20. 4年制大学の学生は、一般職に不利なのか。
  21. 大学院への進学は、就職に不利なのか。
  22. OB・OG訪問で話した内容は、採用担当者に報告されているのか。
  23. 「説明会は選考に関係ありません」という触れ込みは、本当なのか。
  24. 説明会のキャンセルは、選考に影響するのか。
  25. スピード写真を使うと、選考で不利になるのか。
  26. 履歴書の提出日が、選考に影響する場合もあるのか。
  27. 方言は、選考で不利になるか。
  28. グループディスカッションで司会者になれば、評価を得やすいのか。
  29. 面接中トイレに行くと、確実に不採用なのか。
  30. 面接官が急に優しくなるのは、不採用の前触れなのか。

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