愚痴を言う人とは、付き合ってはいけないことが基本です。
しかし「愚痴」ではなく、あなたに対して「お説教」をしてくれる人には耳を傾ける必要があります。
あなたへのお説教には、あなたが、気づいていない大切なことが含まれているからです。
お説教とは、お互いに疲れます。
できることなら避けたいくらいです。
それでも、相手がわざわざ面倒くさいお説教をしてくれるのは、よほどあなたに伝えたいメッセージがあるからです。
お説教は、どれも聞きたくないことばかりです。
耳をふさぎたくなります。
自分を否定されるようなことを言われても「私のことを何も知らないくせに、よくそんなことが言えてしまうな」と思います。
しかし、あなたのことを知らない人だからこそ、混じり気なしの相手の発言は、貴重になります。
私は以前、友人の1人である玉恵ちゃんに、ずばり言われてしまったことがあります。
「タカ君、八方美人でしょ。誰かに嫌われることが怖いんじゃない? 一度、思いきり誰かに嫌われる経験をしてみるといいよ」
言われた瞬間は、自分を否定された気分になったものの、しばらくして落ち着いて考えてみると「たしかにそうだな」と思いました。
たしかに人から嫌われることが怖くて、みんなにいい顔をしていた自分がいたことに、気づきました。
人から嫌われたくないがために、本当の自分を出せないでいたのです。
そのときに、ようやく目が覚めたのです。
私にそのことを教えてくれた玉恵ちゃんには、感謝しています。
さぞ、言いづらかったと思いますが、私には貴重な一言でした。
聞きたくないと思うようなことを言われたときに、聞き流さず、しっかり受け止めてみましょう。
一番聞きたくないことを言う人が、一番大切なことを教えてくれるのです。