作家メーテルリンクの有名な童話に『青い鳥』という作品があります。
私の大好きなお話です。
貧しいきこりの2人(チルチルとミチル)が、幸せの青い鳥を探すために、旅に出ます。
青い鳥を見つけるために、いろいろな世界を見て回ります。
しかし、青い鳥は見つからず、家に帰ると、自分たちが飼っていた鳥が青い鳥だったというお話です。
幸せは、どこか遠いところにあるのではなく、すでにもう手にしているということに気づかせてくれる、大好きなお話です。
幸せになるためには、何か物を手に入れたり、偉い人になったり、お金を手に入れることだと思われがちな世の中です。
しかし、実際に物をたくさん持っていたり、偉い人になったり、お金をたくさん手に入れたところで、幸せになるとは限りません。
実際に生活が豊かになったところで、心の中まで豊かになれるとは限らないのです。
幸せは、もうすでに手に入れていることに気づくことが大切です。
たとえば、健康です。
健康は、手に入れて当たり前と思っている人が多いのですが、健康であるということは、それだけでとても幸せなことなのです。
多くの人は「もっと別の幸せが欲しい」と言って、今ある幸せに目を向けようとはせず、別のところへ幸せを求めようとします。
手に入れたところで、同じように「もっと」という欲が出て、また違うところへ幸せを求めにいきます。
これではいつまで経っても幸せになれません。
もうすでに、たくさんの幸せを持っているというのに、その幸せを無視して、別の幸せばかりに目を向けているのです。
あなたはもうすでに、幸せになるために十分な幸せを持っているのです。
ただ、それに気づけるかどうかなのです。
幸せを手に入れる努力をするくらいなら、今ある幸せを感じるように努力することが必要なのです。