スイカを食べるとき、いつも邪魔になるのが、タネです。
小さなタネが、食べるとき、邪魔になります。
「タネさえなければ、食べやすいのになあ」と思った経験もあることでしょう。
では、実際に、まったくタネのないスイカを想像してみましょう。
何だか物足りない気がしませんか。
タネのないスイカは、もはやスイカらしくありません。
食べやすいですが、スイカを食べている気がしないため、いまひとつ満足できないのです。
邪魔なタネを取り除く手間があるから、口にしたとき、よりおいしく感じます。
あなたの欠点も、スイカのタネのようなものです。
「欠点さえなければいいのになあ」と思うでしょう。
では、実際にまったく欠点のない自分を想像してみましょう。
欠点のない完璧な人間は、もはや人間らしくありません。
「何か違うよな」と思ってしまいます。
欠点はあっていいのです。
むしろあったほうがいい。
欠点は、人間らしさです。
欠点があるからこそ、人間らしい人生が歩めます。
欠点は、なくそうとするのではなく、なくさないようにするのが正解です。
邪魔な欠点に悩んだり苦しんだりするから、人生が、より面白く味わえるのです。