人生では、リラックスより緊張したほうがいい場面があります。
たとえば、大切な試験や試合前です。
筋肉がこわばり、体が震えます。
「緊張しないほうがいいのではないか」と思いますが、むしろ緊張したほうがいい場面です。
なぜ緊張するのかというと、緊張が必要な場面だからです。
緊張が不要なら、人間には存在しません。
人間に必要だから、緊張が存在しています。
人間の体に、無駄な機能は、1つもありません。
緊張とは、心も体も引き締まっている状態です。
注意力が高くなり、力がみなぎって、潜在的な能力が発揮されるようになります。
重大な局面に限って緊張するのは、当然の成り行きです。
これから来るであろう戦いに備えて、体が準備しています。
ただし、緊張はいいのですが、緊張しすぎるのはよくありません。
あまりに緊張しすぎると、手足が震えて、本来の力が発揮できなくなります。
緊張を否定すると、そうなります。
緊張を否定すると、力が行き場を失い、誤動作を起こします。
体に無理な力が入り始め、がたがた震えるのです。
緊張を否定するのではありません。
肯定するのです。
「緊張を楽しもう」と考えましょう。
緊張を楽しむ姿勢になると、自然と緊張を受け入れることができるようになります。
いい具合に力が抜け、緊張による集中力の発揮が促されます。