本を読んでも、内容が頭に残らない本があります。
読み終わった後、内容がはっきり思い出せないのです。
自分の読解力や記憶力が悪いのかと、不安になるでしょう。
もちろん文章そのものがわかりにくかったり、読みにくかったりする原因も考えられます。
しかし、頭に残らないのは、もっと別の理由です。
自分にとって、重要な情報がなかったからです。
重要でないから、興味がそそられず、頭に残らなかっただけです。
脳は、優秀なフィルターです。
必要な物だけ引っかかり、不要なものは素通りするようになっています。
もし記憶に残っているなら、自分にとって重要だと感じた証拠です。
自分が重要だと感じたなら、きちんと頭に残ります。
覚えようとしなくても、覚えられます。
文章が多少わかりにくかったり読みにくかったりしても、重要な情報は、きちんと読み取ろうとする姿勢になるからです。
頭に残らなくても、誰も悪くありません。
本が悪いわけでもありません。
たまたま今の自分にとって、重要な情報が含まれなかっただけです。
もしかしたら、ほかの人には重要だと思う情報かもしれません。
内容が頭に残らなくても、深く気にすることはないのです。