スーツケースには、自分の物だとわかりやすくするため、ステッカーやベルトなどで目印をつけます。
渡航先に到着してターンテーブルから次々と荷物が出てきたとき、すぐ自分のものだと判別しやすくするためです。
しかし、飛行機では「ロストバゲージ」というトラブルが起こることがあります。
荷物が消えるのです。
原因の多くは、荷物の「積み忘れ」「積み間違い」などです。
そのため、乗り継ぎ便の場合では、よく発生するトラブルです。
こればかりは、いくらスーツケースにわかりやすい目印をつけたとしても防ぐことはできません。
ロストバゲージが発生すると、スーツケースには大切な物がたくさん入っているわけですから、大きなダメージになります。
ロストバゲージの一番怖いところは、最悪、本当に戻ってこない場合があることです。
正真正銘のロストバゲージです。
どこかで見つかって持ち主のところに戻ってくればいいのですが、持ち主がわからないスーツケースは戻りようがありません。
完全に行方不明になり、永遠に自分の手元に戻ってこない場合があるのです。
これは本当に困ります。
荷物の中にはお金には換えられない写真などもあるでしょう。
航空会社から損失分の金額は保証されても、お金には換えられない貴重な思い出の紛失は、大きなダメージです。
それを防ぐために必要なのは「ネームタグ」です。
名前、電話番号、住所、フライト名などを書いておけば、行方不明になったときスーツケースを救えます。
持っていない人は、搭乗手続きの際、係員にお願いすればもらえます。
これがあればロストバゲージの発生確率を大幅に低下させることができます。
積み忘れ、積み間違いがあっても、ネームタグがあれば書かれている情報を頼りに、持ち主の手元に戻る確率が大幅に向上します。