ある日のこと、仕事で大きなミスをしてしまい落ち込んだまま、飛行機に乗り込んだことがありました。
私が仕事で失敗をして報告書を書き、上司に提出した後、飛行機に乗ることがありました。
失敗の処理は片付いていたものの、やはりそこは人間です。
落ち込みは、なかなかすぐは回復できません。
落ち込んだまま連休に入り、予定をしていたタイ旅行のため飛行機に乗り込みました。
どこか気が滅入って、晴れ晴れとしない心境でした。
仕事の失敗が気になり、忘れようにもすぐ忘れられず、引きずっていました。
そんなときです。
飛行機の窓から外を眺めているうちに、ふと、心境に変化が現れ始めました。
人間が小さな点なのです。
というより、もはや見えないくらいの点です。
それを見て、ふと思ったのです。
「人間は小さな点ではないか。小さな点なのだから悩みすぎる必要はないじゃないか」と。
はっとしました。
頭で考えるのと、目で見るとでは、全然違います。
飛行機は、人生を哲学的に考えることのできる場所です。
何か、はっとさせられることに気づきます。
そういうことに気づかせてくれる重要な場所であり、重要な機会です。
雲が浮遊しているほど高い場所から地上を見下ろすと、実感として湧いてきます。
自分が抱えている悩みは、小さいと気づかせてくれる場所です。
意外なことで心が軽くなり、その後のタイ旅行を楽しむことができました。