寝る直前に、父に叱られたことがありました。
すると、夢の中で父から叱られる続きを見てしまうことがありました。
寝る直前に好きな人のことを考えていたことがあります。
すると、夢の中に好きな人が出てきて、一緒にデートをしている夢を見たことがありました。
次の日、仕事で失敗したらどうしようかと考えていたことがあります。
すると、仕事中に失敗している夢を見てしまったことがありました。
不思議な出来事ですが、おそらくあなたも何度か経験があるのではないでしょうか。
しかも、なぜかそうした夢の出来事は覚えています。
次のような法則をご存じですか。
「寝る前に暗記したものは覚えやすくなる」
日中に暗記するより、寝る直前に暗記したほうが、記憶に残りやすくなります。
これは科学的に証明されている事実です。
睡眠中、脳の活動は一切停止しているわけではありません。
「情報の仕分け作業」を行っています。
日中にインプットした情報のうち、整理しながら、重要だと判別した情報は長期記憶へと移動させる仕事を行っています。
私たちが寝ている間に見えている夢は、短期記憶を整理したときに見る内容です。
情報を仕分けたり、整理したりしているので、夢は支離滅裂です。
部屋を掃除している最中、部屋はめちゃくちゃの状態になるのと同じです。
きれいに整う前には、一度散らかります。
さて、ここまでお話しすれば、なぜ寝る前に暗記すると忘れにくいのかおわかりですね。
寝ている間は、外部からの情報が一切入ってこないからです。
外部からの刺激がないため、脳は情報を仕分けやすくなります。
寝る直前に覚えたことを、長期記憶へと移動させやすくなります。
暗記をするなら、寝る直前に覚えるようにしましょう。
寝る直前にした勉強の続きが、夢に出てくるようになればOKです。