高校3年のころ、受験勉強のため、いつも夜遅くまで学校に残っていました。
家で勉強するのもいいですが、学校にはほどよい緊張感があり、勉強に最適でした。
放課後から夜遅くまで、学校に残って勉強していました。
夜の9時くらいまで学校に残っていました。
今考えると、よくやったなあと思います。
なぜか勉強は夢中になると面白くて、集中すると時間はすぐ過ぎてしまいます。
気づけば、いつも夜になっていました。
それくらい毎日遅くまで勉強していますから、先生の間ではちょっと有名でした。
「水口君はいつも熱心だな」
「今日も遅くまで残るのかい?」
「どんな勉強しているの?」
いつのころからか、ときどき先生たちが顔をのぞきに来てくれるようになりました。
数学の先生や英語の先生などが励ましに来てくれました。
各担当の先生が現れるたびに、タイミングがいいので、わからなかった問題を聞きました。
普段より親身になって教えてくれ、助かったことを覚えています。
授業中より、はるかに優しく協力的です。
そのころから、先生たちの態度が急に変わりました。
協力的な態度に変わりました。
先生のほうから、何かわからないところがあったらいつでも言ってくれ、と言ってくれるほどでした。
いつもは学校が夜の9時に鍵をしめますが、私を気遣ってぎりぎりまで伸ばしてくれました。
普段より先生たちが協力してくれるようになり、優しく丁寧に教えてくれました。
先生たちの変わりように驚きました。
そのとき、わかりました。
協力者は、現れるものではありません。
すでにいる人が、そうなります。
「自分には協力者がいない」と嘆いている人は、まだ努力の程度が小さいからです。
一生懸命に努力をしていると、周りの人たちは感動します。
自然に協力や援助をしたくなるのです。