図書館は、勉強するのに絶好の環境です。
しんと静まり返っていて、室内は勉強一色という雰囲気に包まれています。
図書館にいるだけで、頭がよくなったような気がするから不思議です。
気の利いた図書館なら、エアコンが効いています。
暑くも寒くもありません。
まさに勉強するのに最適の環境です。
しかし、その居心地の良さに負けて、眠ってしまっては意味がありません。
図書館は、勉強できる環境を提供しているだけであって、そこで勉強するのはあなたです。
両親は、あなたの通う塾や予備校に多額のお金を払ってくれることでしょう。
大切な子どもですから、親なりに子どもの受験を助けたいと思います。
しかし、どんなにいい塾や予備校があっても、そこに通って教室で勉強するのはあなたです。
塾をサボったり、授業中に居眠りしたりでは意味がありません。
わかりやすくて楽しい授業をしてくれる教師がいます。
たとえば、世界一優れた講師から授業を受けられる機会に恵まれたとします。
ユーモアがあふれ、専門知識が豊富で、わかりやすく噛み砕いて説明をしてくれます。
そんな教師がいても、その授業内容を最後に頭に叩き込むのはあなたです。
あなたが勉強しようという気持ちがなければ、どんなに優れた教師も意味がありません。
仲のいい友人がいます。
仲のいい友人と一緒に勉強会を開けば、楽しく勉強ができるでしょう。
わからないところも教え合えます。
明るく楽しく勉強ができますね。
しかし、勉強会を開いても、勉強とは関係のない雑談で終わっては、単なる時間の無駄遣いです。
勉強会を開いても、勉強しないと意味がない。
世の中には、良質の参考書がたくさんあります。
何年も前に出版され、いまだに売れ続けている参考書は、良書に違いありません。
時代の変化に合わせて、改善が繰り返されています。
専門家が、多くの労力と時間を使って書いて、チェックしています。
しかし、どんなにわかりやすい参考書を買ったとしても、それを使って勉強するのはあなたです。
あなたが勉強するからこそ、参考書のわかりやすい解説が生きてきます。
あなたにプラスになる、条件・人・物など、たくさんあります。
しかし、どんなに両親がお金を出し、講師に恵まれ、素晴らしい参考書があっても、最後に知識を叩き込む場所は、頭の中です。
他人はその直前まで協力はできますが、最後に勉強するのはあなたです。
この当たり前の事実に気づくことです。
頼りになるものはたくさんあります。
しかし「最後の頼りは自分」ということです。
勉強しようとする行動力が、物をいうのです。