執筆者:水口貴博

受験勉強の意味と理由を考える30の覚悟

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田舎を脱出するために勉強を始めてもいい。

田舎を脱出するために勉強を始めてもいい。 | 受験勉強の意味と理由を考える30の覚悟

私が受験時代、勉強をする動機は「田舎から離れたい、都会に住みたい」という気持ちでした。

本来、受験勉強を始めるにあたって最もよい方法は「夢を定めること」です。

夢がわかっていれば、進学すべき大学がわかり、必要な勉強の範囲もはっきりします。

これほど勉強がやりやすくなる方法はありません。

それは高校生の私も、十分わかっている方法でした。

しかし、です。

まだ10代の若い時期です。

将来像を描きたい気持ちはあっても、描きにくい環境でした。

私の実家は愛媛の田舎です。

家の近くには、自販機・コンビニ・道路に信号機すらないところです。

家の前に道路はありますが、車が全然通りません。

通るのは車ではなく、畑を耕す機械や脱穀機ばかりです。

生まれ育った田舎という環境が、未来の自分像を膨らませることを防いでいたのかもしれません。

刺激や情報が少ない場所は、イメージも膨らみにくい。

周りに畑しかない田舎にいた私が描いた将来像は「くわを持って畑を耕しているところ」でした。

家が兼業農家だったので、何かを想像するときにいつも「くわ」や「畑」が必ず登場します。

もちろんそういう仕事をしたくて、農業という夢に進むならいいでしょう。

しかし、そういう物しか見ていないと、そういう将来像しか描けません。

刺激の少ない環境にいると、何か自分の若い活力を制限してしまうような気がしました。

テレビを見ては、都会に憧れていました。

大都会のネオンや立ち並ぶビル街を見て「何でもありそうだな。ああいうところに住んでみたいな」と思いました。

雑誌に登場するおしゃれな人たちを見て「かわいい子ばかりじゃないか」と思いました。

10代後半は、都会に強く憧れを抱く時期です。

そんなときです。

私は、ぱっと思いつきました。

具体的な将来像が、脳裏に飛び込んできました。

「都会の大学にさえ合格すれば、田舎を脱出でき、都会に進出できる」

急に明るい未来が見えました。

若い時期は刺激を求めたがります。

一方で「親から離れたい」という気持ちも強くなる時期です。

「大学に合格すれば、都会生活も親は反対できないだろう」

「とりあえず具体的な将来の職業は、都会の大学に進んでから決めよう」

「都会で生活をしていれば、何か別の選択肢が見つかるはずだ」

「親から離れて、一人暮らしをしたい。自立したい」

こうしたさまざまな願いを、一度に叶えられる方法でした。

私は急に元気になりました。

とりあえず夢らしき夢を見つけました。

同時に、勉強への強い動機になりました。

将来の職業がまだ定めることが難しかった私は、田舎を脱出するために猛烈に勉強し始めたのでした。

徹底的に勉強をするようになり、親も驚いたようです。

高校1年の冬のころでした。

受験勉強の意味と理由を考える覚悟(3)
  • 田舎を脱出し、都会で生活するという動機にする。
未来を切り開く方法は、勉強するのが一番簡単。

受験勉強の意味と理由を考える30の覚悟

  1. 旅の始まりは、ゴール地点を定めることから始まる。
  2. 「何をやりたいのか」を基準に大学を決める。
    これに勝る選択基準はない。
  3. 田舎を脱出するために勉強を始めてもいい。
  4. 未来を切り開く方法は、勉強するのが一番簡単。
  5. 限られた時間内に、合格点を目指すのが受験勉強。
  6. ハイレベルの大学を目指して、勉強への勢いをつけろ!
  7. モテたければ、賢くなるのが一番。
  8. 「勉強しなければならないこと」より「勉強しなくていいこと」をはっきりさせる。
  9. 合格に関係のない勉強は、合格した後にすればいい。
  10. 志望校は宣言せよ!
  11. 真剣に勉強するから、適正が見えてくる。
  12. 勉強は、始めたばかりのころが一番大変。
    しばらく続けていれば、楽になる。
  13. 「勉強が嫌い」と拒むのは簡単。
    それを乗り越える訓練をしている。
  14. 今の勉強が、役立っているところを想像する。
  15. 参考書以外に必要で大切な本がある。
  16. やる気がなくても、とりあえず体を動かす癖をつける。
  17. 友人と行動してばかりの勉強は進みにくい。
  18. 「昨日わからなかったことが、今日からわかるようになる」これが勉強の面白さ。
  19. 恋人がいると受験に失敗するのは、嘘。
  20. 禁欲的な生活を避けつつ、勉強に集中できる工夫がある。
  21. 覚えられない理由を頭の悪さにしない。
    きちんとした勉強法を学ぶこと。
  22. 勉強ばかりできる今だからこそ、後悔しないように専念する。
  23. 勉強にもウォーミングアップが必要。
  24. 長丁場の試験勉強では、2種類の計画が必要になる。
  25. 勉強するほどでもない短い時間を、最大限に活用。
  26. 得意分野から始める真の理由とは、自信をつけるため。
  27. 「ここに来れば、なぜか集中できる」という場所を見つけよう。
  28. 受験時代に培った勉強法は、社会に出てからも通用する世渡り術へと変化する。
  29. 学生時代に節約は必要ない。
    回収可能な抜群の投資時期と考えていい。
  30. 学力の差がつく瞬間は、朝ご飯を食べるときから始まっている。

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