お笑い番組を見ていると、両極端の自分に気づきます。
ついさっきまで大笑いしている自分がいれば、白けている自分がいます。
つまり、面白いなと思うコンビもあれば、全然面白くないと思うコンビもあるということです。
大笑いしたかと思えば、別のコンビでは、どこが面白いのかわからないという経験はありませんか。
笑わせようとする姿勢は同じであるにもかかわらず、その結果には、大きな違いがあり、極端ですね。
面白いコンビとそうでないコンビは、どこに違いがあるのでしょうか。
それは、共感があるかどうかなのです。
面白いお笑いコンビには、必ず共感があります。
誰でも思い当たる体験をネタにしながら、笑いへと誘っていきます。
誰もが経験しているにもかかわらず、誰もはっきりは口にしないことを、コンビがずばり指摘すると、つい笑ってしまうのです。
自分にも思い当たる点があるから、コンビが演じる気持ちがよくわかり、思わず笑ってしまいます。
「よくぞ、言ってくれた!」と思います。
見ていて気持ちいいし、もっとみたいと思います。
ファンになってしまうのです。
共感があるかないかは、お笑いだけの話ではありません。
文章を書く際にも、大切なポイントです。
面白い文章には、必ず共感があります。
共感できる話は、日常ささいなことでいいのです。
むしろ日常的であるほうが、多くの読者の共感が得られやすくなります。
仕事の話であろうと、人間関係の話であろうと、誰もが経験しているであろう問題から始めると、話に乗っていけます。
自分も経験ですから、文章の内容の理解も容易です。
問題解決などずばり指摘したほうが、面白く感じたり、心が軽くなったりするのです。