切りのいいところで話を終えるのが、上手な文章の終わり方であるように思えます。
たしかに切りのいいところで終わるほうが、きれいに仕上がった文章が出来上がります。
読後感もすっきりするに違いありません。
しかし、もう少し文章が思うように書けるようになれば、少し工夫をしてみましょう。
わざと、中途半端なところで文章を終えてみるのです。
これは、書くのが疲れて中途半端な終わり方をするのではありません。
読者の興味をかき立て、次の文章へ興味を引き出すために、わざと中途半端な終わり方を見せるのです。
できるだけ面白いところで終えるほうが、効果があります。
「続きが読みたい」という気持ちになるからです。
中途半端な終わり方のほうが、より読者を引き付ける力があります。
漫画やドラマでは、いつも中途半端なところで終わります。
よりによって、一番気になるところで終わります。
私が小さいころは「こんな終わり方をしたら、寝られなくなってしまう」と、よく思ったものです。
面白いところで終わるのは、続きを見てほしいと思わせる作戦です。
面白いところで終わるから「続きが見たい」「もっと見てみたい」と思うのです。