余白は、できるだけ大切にしましょう。
余白がなくて読みにくいことがあっても、余白があって読みにくいということはありません。
なにより、余白があることで、読み手に1文1文の価値を、印象づけることができます。
詩集の本は、例外なく、余白をたくさんとっています。
もし、詩集の本が、ページいっぱいに書かれていたら、一つ一つの詩が安っぽく見えます。
余白があることで、逆に、文の価値を上げることができるのです。
書き手の初心者は、空白があれば、文字を詰め込みたがります。
字がいっぱいに詰まった本のほうが、よくできた本であると、勘違いしているのです。
しかし、よくできた本であるような感じがするだけで、実際は1文1文が安っぽくなっています。
文章もたくさんあって、全体が長いため、読者は読むのに疲れることでしょう。
集中力も途中で切れます。
余白のない詰め込み文章は、1文1文が軽く見られるのです。
ほとんどの書き手が、これに気づいていません。
もっと余白を作れば、文章の価値を上げることができるのです。
たとえば、私の文章は、1文と1文の間隔を、広めにとって書いています。
1項目の最初と最後の2つの見出しには、あえて大きく余白を作っています。
そうすることで、見出しをさらにより強調して、見せることができます。
1文の価値を上げる秘密は、余白を取って、書けばいいだけです。