失敗したときのことを考える必要はありません。
人間は考えたことに向けて、無意識のうちに、行動してしまいます。
「思考は現実化する」という法則です。
失敗のことを考えていると、本当に失敗のほうへ傾き始めます。
失敗しないように気をつけているときに限って、失敗しやすくなるのはそのためです。
しかし、そうは言っても、やはり失敗してしまうときがあります。
うまくいくことだけを想像していても、実力が足りず、結果が出せないときがあります。
では、うまくいかなかったときには、どう気持ちの整理をすればいいのでしょうか。
「失敗したら、そのときはそのとき」と考えればいい。
コップを落として割ってしまったときは、そのときに考えればいい。
コップを割る前から「コップを割ったときにはどうやって片付けようか」と考えるのはナンセンスです。
普段は、うまくいくことだけを考えていればいい。
万が一、うまくいかなかったときは、そのときはそのときになって考えましょう。
この具合が、ちょうどいい。
失敗という結果になったのでは、結果を変えようがありません。
今できることと言えば、結果を前向きに受け止めて、自分の成長に変えることです。
事実、失敗したときの状況や気持ちなどは、そのときになって初めてわかるものばかりです。
悔しさ・悲しさ・失望の気持ちは、失敗しないと感じることはできません。
また、意外な失敗の原因などもあることでしょう。
そういうことは本番前にはわからず、失敗した後にならないとわかりません。
そのときはそのときに考えればちょうどいいのです。