「こんなにたくさん書いて疲れませんか」
ある日、読者からこんなことを聞かれたことがありました。
たしかに私はこれまで数多くの文章を書いてきました。
自分でも読み返すのが大変な量です。
しかし、これだけ書いているにもかかわらず、全然疲れていません。
むしろ、元気になっています。
好きなことをしているので、達成感や喜びがあり、疲れはあってもないようにさえ思えます。
もちろん時には睡眠不足のときもあったり、集中して疲れたりすることはあります。
しかし、体力的には疲れていても、精神的には元気になります。
自分の好きなことを思う存分できているので「嬉しい」「楽しい」という喜びに満足しています。
自分の作品がどんどん増えて、多くの人に読んでもらえるという快感は、この上ない喜びです。
このまま死んでもいいくらいです。
少々の疲れはどこかへ吹き飛び、むしろ元気になります。
人間は、自分のやりたいことが思う存分できていれば、疲れるどころか元気になります。
そういうとき、プレッシャーにも異常に強くなります。
「もっと挑戦したい」という意気込みは、好きなことだからこそ自然と出てきます。
「もう少しやってみよう」という根気も、好きなことだからこそ自然と出てきます。
読者からの「ここが変だぞ」というクレームは、なぜか愛の言葉にさえ感じます。
精神力を鍛えるために、難しく考える必要はありません。
何のことはない、好きなことをすればいい。
好きなことをしていれば、精神力のトレーニングは自然とできるのです。