お金は、稼ぐより使うほうが難しいのです。
お金を稼ぐためには、ただ働いていれば、生きていくだけの最低限のお金は手に入ります。
しかし、お金の使い方は、使い方しだいで薬にもなり毒にもなります。
あるときは、人の人生を明るくさせ、あるときは人生をダメにさせてしまう諸刃の剣なのです。
車の運転と同じように、使い方には、練習が必要です。
親は、子どもに小さいころから、その練習をさせてあげなければなりません。
お年玉を、すぐ取り上げてしまう親がいます。
「子どもがそんな大金を手にするものではありません。お母さんが預かっておきます」と言うのです。
親が、奪ってはいけません。
子どもは、小さいころから、金額は少なくていいですから「本物のお金」を持たせることが大切です。
子どもですから、使い方がめちゃくちゃになるでしょう。
金銭感覚がわかっていないため、とんでもないところにとんでもないお金を使ってしまうはずです。
苦しい経験をするのは、本人です。
親は、子どもがお金で苦しむ様子を、黙って見ていることです。
苦しむ経験が、本人の金銭感覚を磨きます。
私は子どものころから「お金は、自分の力で管理しなさい」と親に言われていました。
特にお年玉はやはり大金が突然財布の中に飛び込んできます。
私の親は、それでも決して、お金を取り上げることはしませんでした。
私は大金の管理に困り、一時期、通信販売やゲームにお金を使ってしまいました。
私には、貴重な「金銭感覚を磨く機会」です。
小さいころから、お金では損をしたり得をしたりと経験を積んでいますから、今はお金に大失敗ということはありません。
子どもには、金銭感覚を磨かせる機会を与えましょう。
金額は小さくてもかまいません。
「お金を使う」ことがどういうことなのか、小さいころから練習しておけば、大人になって間違いを起こすことはなくなります。