人間はお金が大好きです。
お金持ちの周りには、いつも人がたくさん寄ってきます。
お金持ちは、ここで集まってくる人たちが、自分の友人だと勘違いしてはいけません。
お金があるときにやってくる人は、本当の友人ではありません。
お金に引き寄せられた人です。
もし、お金を使い果たして何もなくなれば、人もさっといなくなります。
芥川龍之介の文学作品に有名な『杜子春』という作品があります。
主人公の杜子春は、お金も何もなく、貧乏でした。
そこに神様が現れ、ある日突然、大金持ちになってしまう話です。
お金持ちになった杜子春には、たくさん人が集まってきます。
大金持ちになり、好き放題に遊び、お金を使っていきます。
ついにある日、使い果たしてしまいます。
するとそのとたんに、人もいなくなるのです。
お金持ちのときには、たくさんの人がやってきたのに、一文無しになると誰もいなくなってしまうのです。
お金があるときに限って近づいてくる人には注意です。
それは、あなたに引き寄せられたわけではなく、お金に引き寄せられた人かもしれません。