学校では、学生がいます。
学生は「学ぶ生徒」と書くように、学ぶ人のことを言います。
しかし、学校の生徒だけでなく、本来、学ぶ姿勢があれば誰でも「学生」です。
あなたは、学校を卒業したからとはいえ、もう学生ではないと思っていないでしょうか。
あなたに「学びたい。学ぼう」という姿勢があれば、それで学生です。
学ぶ場所は、学校だけではありません。
学校でしか学べない、先生からしか学べない、年上からしか学べないというのではいけません。
本来、あなたに学ぼうという姿勢があれば、いつでもどこでも誰とでも、勉強になるはずです。
生活の中には、すでにたくさんの不思議や疑問があります。
「なぜ空は青いのだろう」
「鉄のテーブルより、木のテーブルのほうが落ち着くのは、なぜだろうか」
「食事をおいしいと感じるのは、なぜだろう」
「なぜ好きな人と一緒にいたいと思うのだろうか」
「私が生きる目的とは何だろうか」
どれもささいなことで、普段は意識しません。
しかし、当たり前すぎることほど、奥が深く、これほど面白い勉強はありません。
学校だけが、学ぶ場所ではないということです。
日常生活そのものが、疑問で詰まっている学びの世界です。
学校以上に、生活そのものが学びの場です。
学びというのは、学校・場所・先生の問題ではありません。
あなたに学びたい姿勢があれば、何でも学問になります。
すでにたくさんの不思議が生活の中にあるのですから、それを教材に探求すればいいのです。