「大変だ、大変だ」という言葉が口癖になっていると、本当に大変になります。
言葉には言霊(ことだま)といって、実際に実現する力があります。
大変という言葉を口にしていると、本当に大変になり、もっと大変になります。
つらいなといっていると、もっとつらくなり、悲しいなと口にしていると、もっと悲しくなります。
疲れたといっていると本当に疲れてきてしまいます。
言葉には、暗示の力があります。
疲れたから疲れたというのではありません。
疲れたという言葉を口にすることで、初めてはっきり認識し、感じ、意識が向くのです。
天気が晴れの日はよい日、雨の日は悪い日という思い込みも、自分に暗示をかけていることです。
晴れの日がよくて、雨の日が悪いということはありません。
雨のおかげで作物が育ち、私たちの食料となります。
明日が晴れになるか雨になるかは、人間がコントロールすることはできません。
しかし、ネガティブな言葉を口にするかしないかということは、あなたがコントロールできることです。
あなたが幸せになるためにできるお金もかからない努力は、ネガティブな言葉を口にしないということです。
「何が何でも口にしないぞ!」と意気込むくらいでかまいません。
一方、ポジティブな言葉は積極的に口にしましょう。
「1日に1回は明るい言葉を使おう」と意識するくらいでかまいません。
大丈夫だよという言葉が口癖になっている人は、不思議なことに、本当に大丈夫になります。
その人の運がいいとか、たまたまだったわけではありません。
大丈夫と言葉を口にして、自分に暗示をかけ、そうなるように行動、発言、態度が整えられ、本当に大丈夫になったのです。
誰でもない、自分の力です。
自分で自分に大丈夫という暗示をかけて、そのとおりに動いたから現実になっただけです。