自分に自信がないからといって、下の人を見ないことです。
世の中は広いもので、下には下がいるものです。
自分より成績が悪い人、自分より仕事ができない人です。
どれだけ自分に自信がなくても、世の中を探せば、もっと下の人がいます。
自分より下の人を見て、ほっと安心することがあるかもしれません。
「良かった。まだ私はましだね。大丈夫だね」と胸をなで下ろす。
下の人を見ると、相対的に自分が上に感じられ、安心感や優越感を覚えるでしょう。
癒やしを感じたり、ストレス解消につながったりするかもしれません。
だからといって、下の人を見ないことです。
下の人を見て安心したところで、向上心は生まれません。
安心し続けるためには、下の人を見続けなければいけなくなります。
人を見下す習慣がついてしまい、どんどん心が腐っていくのです。
向上心が生まれるのは、上の人を見たときです。
世の中には自分より努力している人がいます。
どの世界でも、上には上がいます。
自分より成績が良い人、自分より仕事ができる人です。
自分より上の人は、自然とそうなったわけではありません。
人一倍努力をした結果です。
成績がいいのは、人一倍勉強したからです。
仕事ができるのは、人一倍経験を積んできたからです。
上の人は手本になります。
上の人を見ていると「すごいな!」「そこまでするか!」と驚かされることがあります。
良い刺激をもらえるので「自分も頑張ろう!」と思えるのです。
たとえ雲の上の存在であってもいいのです。
一生追いつけないような人であっても、そのひたむきに打ち込む姿、諦めない姿勢、前向きな考え方からパワーをもらえます。
世の中には、下には下がいるように、上にも上がいます。
上の人を見ていると、慢心することもありません。
自分より上の人がいることを知れば、おのずと謙虚になれます。
「私はまだまだ」と思えるのです。
プロや一流と呼ばれる人には「まだまだ」という口癖があります。
そして常に謙虚です。
すでに十分実力を身につけているので「私はすごい」「もう十分」と思いそうなところですが、必ず謙虚です。
謙虚な姿勢になっているのは、上を見ているからです。
プロや一流であっても、上には上がいます。
上を見ているかぎり、ずっと頑張れるし、いつまでも謙虚でいられます。
上の人を見ていると、自然と目線も上を向くので、表情も良くなります。
下の人を見て安心するのではなく、上の人を見て奮起しましょう。
上の人を見るとき、向上心が生まれるのです。