好き嫌いはあっていいのです。
もちろん理想は「すべてを好き」「何でも好き」ですが、なかなか難しいのが現実です。
人間ですから、好きな人や得意な仕事もあれば、嫌いな人や苦手な仕事もあって当然です。
中には大嫌いな人や仕事もあるでしょう。
それはそれで仕方ありません。
ただし、社会で仕事をするとき、ストレートに出すのは注意したほうがいいでしょう。
好き嫌いはあっていいのですが、好き嫌いを顔に出すのは要注意です。
苦手な人と接するとき、露骨に嫌な顔を見せると、ますます人間関係が悪くなるでしょう。
苦手な仕事を依頼されたとき、露骨に嫌な顔を見せると、上司は眉をひそめるでしょう。
内心では「嫌だ、嫌いだ、やりたくない!」と思っていいのですが、それを顔に出さないことが大切です。
会社に苦手な人がいても、嫌な顔を見せるのではなく、笑顔で「おはようございます」と挨拶します。
上司から苦手な仕事を依頼されても、それを顔に出さず、にこにこしながら「はい、今すぐ対応します」と返事をします。
もちろん演技でいいのです。
演技をするしかありません。
下手な演技になってもいいので、表向きだけはポジティブな表情を心がけましょう。
演技ができないなら、練習です。
鏡の前で笑顔を練習してください。
笑顔のポイントは「口角」です。
笑顔を作るとは、口角をきゅっと上げることをいいます。
口角を5ミリ上げてください。
目は笑っていなくても、ひとまず口角さえ上げておけば、最低限の笑顔を作れます。
「ストレスを感じたときこそ笑顔」が条件反射になるため、何度も練習して、癖にしておきましょう。
好き嫌いを顔に出さないことは、社会で仕事をしていくうえで、欠かせないスキルなのです。