いつもドタキャンで逃げる人がいます。
約束の日時が近づくにつれて不安や緊張が高ぶると、気持ちが落ち着かず、体に異変が出てくることがあります。
神経が高ぶったり、変な汗をかいたり、心臓の鼓動が早くなったりです。
おっくうな気持ちが強くなったり悪い妄想が膨らんだりして、いても立ってもいられなくなる。
その結果、自分が決めたことにもかかわらず、直前になって逃げたい気持ちに駆られ、ドタキャンで逃げる人が少なくありません。
「体調が悪いから」と仮病を使ったり「電車が止まったから」と適当な嘘をついたりです。
心当たりがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、逃げたくなっても逃げてはいけない。
直前にドタキャンすると、相手に迷惑がかかるのはもちろんですが、それだけではありません。
そこで逃げたら、ドタキャンが「癖」になってしまいます。
逃避癖がついてしまい、本番に弱くなります。
人生では「勝負所」があります。
逃避癖がつくと、試験・試合・プレゼンといった勝負所でいつも大損をすることになり、人生に不利益をもたらします。
そして、人生に負け癖がついてしまうのです。
面倒であろうと嫌な気持ちがあろうと、避けられない事情がないかぎり、一度決めたことなら決行しましょう。
直前が近づくにつれてドタキャンをしたくなるかもしれませんが、ここが正念場です。
「今ここでドタキャンをしたら逃げ癖がついてしまう」と、自分に厳しく言い聞かせることです。
避けられない事情があるならドタキャンも仕方ありませんが、そうでないならストレスに耐えることです。
ドタキャンが癖になっている人は「もうドタキャンはしない」と誓いを立てましょう。
ドタキャンをする癖があるなら、ドタキャンをしない癖もつけられるはずです。
ドタキャンしたくなったら「いつものこと」と思えばいいのです。
「ほらほら、どきどきしてきた。胸も苦しくなってきた。いつもの反応だね。大丈夫、大丈夫」
いつものことと思えば、動じることがなくなります。
本番直前にストレスを感じるのは健康問題ではありません。
正常な反応です。
正常な反応ですから、難しく考える必要はありません。
直前にドタキャンしたくなるのは、実はよくあることですから、普通に耐え抜けばいいだけです。
苦しいのは本番前だけです。
本番が始まれば、ストレスは嘘のように消えます。
ドタキャンをしない人が、未来を切り開くのです。