ポジティブな人とネガティブな人の差が現れやすい場面の1つ。
それは、トラブルが起こったときの対応です。
普段ストレスのない状態で、人の内側はなかなかわかりません。
平常時は、ポジティブな人もネガティブな人も、さほど行動パターンに差はありません。
人の内側が表れるのはいつか。
それは、何らかのトラブルで大きなストレスが発生したときです。
ぎゅっと心が締め付けられたとき、心の中身が表に出ます。
たとえば、大切な約束を直前でキャンセルされたとしましょう。
約束時間の直前でキャンセルされると、予定が狂います。
せっかく準備していたことが無駄になるでしょう。
楽しもうとしていた気持ちもくじかれるでしょう。
こうした場面で、ポジティブな人とネガティブな人の対応に差があります。
ネガティブな人は、直前のキャンセルに腹を立てます。
「直前でキャンセルするなんて信じられない」
「何て無責任なのだろう」
「今度会ったら、こっぴどく叱りつけてやる」
ネガティブな感情が心で増幅され、表情も態度も悪くなります。
いらいらしたまま人と接すると、人間関係にひびが入るでしょう。
いらいらしたまま仕事をすると、ミスや不注意を招くでしょう。
トラブルに腹を立てた結果、新たなトラブルを招くのです。
しかし、ポジティブな人は違います。
ポジティブな人は、トラブルを生かし、チャンスに変えます。
大切な約束が直前でキャンセルされたら、さっと気持ちをプラスへ切り替えます。
「自由な時間ができた。何に使おうかな」
直前でキャンセルされても、相手を責めたり叱ったりしません。
むしろ快く受け入れます。
そして直前のキャンセルによって急にできた時間を、チャンスに変えようとします。
2人で出かけるはずだった場所に1人で出かけると、新鮮な雰囲気と独特の経験を楽しめるでしょう。
普段とは違う行動パターンに挑戦すれば、新しい発見や出会いにもつながるでしょう。
急にできた時間を使って、勉強や仕事に打ち込めば、いつもより集中しやすくなるでしょう。
トラブルは、腹を立てるものではなく、チャンスに変えるもの。
トラブルが起こったとき、チャンスのタネだと思い、わくわくしながら生かすのです。