コンサートや舞台観劇では「拍手」が欠かせません。
上演の区切りには、拍手で賛辞を送ります。
上演が終了して幕が下りるときには拍手喝采が巻き起こります。
鳴りやまない拍手は、アンコールのリクエストサインです。
不思議なことに拍手の音は、どんなに大きくてもうるさく感じません。
むしろ大きければ大きいほど感動の余韻を高めてくれます。
拍手があることで、気持ちのいい余韻が心に浸透していくでしょう。
拍手とは、最高の舞台演出なのです。
そんな拍手について、きちんと心がけておきたいことがあります。
自分の拍手を振り返ってみましょう。
拍手をするとき、弱々しい叩き方になっていませんか。
手の動きがだらだらしていて、拍手の音もない。
心当たりのある人は要注意です。
それは「拍手」とは言いません
「形だけの拍手」です。
これはよくありません。
手と手が触れているだけで、きちんとした拍手になっていません。
気持ちの表現になっていなくて、拍手のふりになっています。
「周りが拍手しているから仕方なくしている」という感があります。
拍手とは、祝福や称賛の意を伝えるときにするものです。
大切なのは「リスペクト」です。
拍手するときは、リスペクトを込めて力強く手を打ち合わせたい。
きちんと相手の価値を認めることです。
しっかり拍手をするからこそ、拍手の音が鳴り響きます。
「おめでとう!」「素晴らしい!」という祝福や称賛が伝わり、素晴らしい拍手となるのです。
自分の拍手が周りの拍手の音に紛れてしまうかもしれませんが、それでもいいのです。
拍手の音が大きくても、拍手の一部になっています。
拍手には自分のためにもなります。
拍手には「感動の増幅させる効果」があります。
リスペクトを込めて拍手をすれば、感動が心の奥まで響き渡って、より深く印象に残ります。
拍手は、相手のためにも自分のためにもなるのです。
拍手をするときは、きちんとリスペクトを込めましょう。
リスペクトを込めた拍手をすると、遠くからでも相手の心に届くのです。