値切ることができれば「ラッキー!」と喜ぶ人がいます。
たしかに価格より安く購入できたことになります。
ちょっとだけ節約できたことになります。
安く購入できて喜ぶ人がいますが、大きな勘違いをしていることに気づかなければいけません。
そもそも値切ることは失礼かつ恥ずかしい行為です。
値切るのは「値段分の価値はありません」と言っているのと同じことだからです。
「思ったほど価値がなかったので、そんなにお金は出せません」
「その商品・サービスには値段分の価値はありません。だから安くしてください」
商品やサービスを低く評価していることになり、ケチをつけることになります。
これほど失礼で恥ずかしいことはありません。
安易な気持ちで値切ると、販売員を不快な気持ちにさせるでしょう。
値切るのは、ボリュームディスカウントの場合を除き、できるだけ控えておくのが賢明です。
今まで平然と値切っていたなら、あらためて自分の無知を恥じ、この感覚を身につけることが大切です。
恥ずかしがることなく値切るなら、そのことを恥ずかしく思うことです。
特に手作りしたものであれば、値切り交渉は控えるのが無難です。
工芸品や芸術品など、職人や芸術家が手間暇かけて丹念に手作りしたものを値切るのは「侮辱行為」に当たります。
軽い気持ちで値切り交渉を始めると、相手はむっとして不快感を示すのは間違いないでしょう。
どうしても値切り交渉をしたいなら、非常にデリケートなことなので、慎重に言葉を選んで十分注意することが欠かせません。
値切るするくらいなら、おまけをお願いしてください。
値切ることもおまけをしてもらうことも、相対的に得をする点では同じです。
値切るのは失礼ですが、おまけは失礼ではありません。
おまけは「値段分の価値がある」と認めていることになります。
また商品・サービスを褒めていることにもなります。
「その商品・サービスには素晴らしい価値があります。追加してもらうと嬉しいです」というメッセージが伝わります。
自分が作った料理をおかわりしてもらえると嬉しいように、おまけをしてもらうと嬉しいもの。
応じてもらえるかは相手次第ですが、タイミングが合えば、ちょっと声をかけてみるのもありです。