バッティングセンターに通う少年がいます。
バッティングセンターに通う人の共通点は、野球がうまいことです。
バッティングセンターでは、お金が必要です。
誰かにボールを投げてもらい、バットで打っていればお金もかからないし、バッティングセンターまで行く必要もありません。
しかし、自宅や学校でも練習だけでは満足できず、わざわざバッティングセンターまで行きます。
お金を払ってまで練習したいと思う情熱は、人並み以上です。
そこまで思う人は、本当の野球好きです。
そのときうまくなくても、必ずうまくなるでしょう。
つまり「お金を払ってでも、やりたい気持ちがあるかどうか」です。
「もっと楽しみたい。お金を払うから、やらせてくれ」という「情熱」です。
才能を開花できた人たちは、みな共通してお金を払ってまでやり続けた過去があることです。
野球界で活躍している有名選手たちは、みなバッティングセンターに通い詰めた過去があります。
松井選手やイチロー選手も、バッティングセンターに毎日通っていました。
ゲームセンターや野球だけの話ではなく、音楽でも同じです。
バンドを組み、腕を磨くためには、わざわざ有料のスタジオを借りて、練習をします。
自分のお金を支払えるのは、本当に音楽をやりたい気持ちがある証拠です。
ギターのうまい人ほど、お金のかかる本格的なギターを持ち、楽譜や練習のための費用にお金をかけています。
お金をもらうからやる仕事とは違います。
「お金を払いますからやらせてください」という姿勢です。
本気さがうかがえるのです。
才能を磨き上げることは、お金のためにやることではありません。
むしろお金稼ぎのためにやることではなく、お金を払ってまでやりたいと思うことが才能になるのです。