あなたの身近に「ここだけの話」が口癖の人はいませんか。
「ここだけの話ですが~」
相手があなたの耳元に口を近づけ、小声でささやいてくる。
「ここだけの話ですが、あの上司には愛人がいるんです」
「ここだけの話ですが、離婚しようか迷っています」
「ここだけの話ですが、彼は収賄で首になったのです」
映画やドラマでよくあるシーンですが、私たちの日常でもよくあります。
「ここだけの話」の後に続く内容は、秘密情報やデリケートな情報が一般的です。
「ここだけの話」というフレーズには「ほかでは言いません。あなたに特別秘密を話します」といった意味が含まれています。
自分が特別扱いされているようで嬉しく感じるでしょう。
秘密情報を知ることができ、得したような気分になるでしょう。
プライベートを打ち明けられたような嬉しさがあり、親しみを覚えるかもしれません。
わざわざ自分に秘密を話してくれたので、相手のことも信用してしまいそうです。
しかし、ここが要注意です。
「ここだけの話」をする人は、必ずほかのところでも「ここだけの話」をしています。
あなたといるときだけではありません。
ほかの人といるときも「ここだけの話ですが~」と言いふらしています。
つまり「ここだけの話」になっていないのです。
「ここだけの話」をする人を注意深く見てください。
その人は至るところで「ここだけの話」を言いふらしているでしょう。
こういう人は危険人物です。
秘密を守ってくれそうですが、むしろ逆です。
人の秘密を漏らす存在です。
こういう人にうっかり自分の秘密を明かそうものなら、ネタにされます。
あなたの知らないところで「ここだけの話だけど、あの人は~」と広められるでしょう。
相手を信じて秘密で話したつもりが、瞬く間に広まってしまうのです。
こういう人に限って悪びれた様子をしません。
「ここだけの話」をする人に信用できる人はいません。
「ここだけの話」をする人は「私は秘密を漏らす危険人物です」と言っているようなものです。
普通に接するのはいいですが、自分の秘密を打ち明けるのはやめておくほうが無難です。
ここでもう1つ大切なことがあります。
あなたも「ここだけの話」をする人にならないことです。
「ここだけの話」というフレーズを使えば、簡単に相手の興味関心を引けるので使いたくなりますが、やめておくことです。
うっかり使ってしまおうものなら、あなたの信用と品格を落とすことになります。
心がけることは1つ。
「秘密は秘密にしておく」ということです。
わざわざ自分から言いふらしません。
あなたを信用して話してくれた秘密は、誰にも言わないようにします。
うっかり秘密を漏らしてしまうと、後からトラブルに発展する可能性もゼロではないのです。