「自分は大丈夫」
そんな考えに心当たりはありませんか。
振り込め詐欺の被害ニュースがあっても「自分は大丈夫」と聞き流す。
デート商法が急増している記事を見かけても「自分は大丈夫」とスルーする。
怪しい宗教に騙され、人生がめちゃくちゃになった人の体験談を聞いても「自分は大丈夫」と無視する。
わかりやすい詐欺に引っかかった人がいれば「騙されたほうが悪い」と被害者を突き放す考え方を持つ人もいるかもしれません。
しかし「自分は大丈夫」と思うのはよくありません。
「自分は大丈夫」と思う時点で、油断が生まれています。
詐欺師は、心の隙を突いてきます。
油断している人は、誰でも被害を受ける可能性があります。
鋭い人でも頭のいい人でも、油断すると無防備になります。
「自分は大丈夫」と思う人に限って、詐欺話に引っかかります。
怪しい話にほいほいついていき、気づけば多額の損失や借金を抱え、後悔することになります。
「自分は大丈夫」と思う人は、被害者予備軍です。
他人の詐欺トラブルを見聞きしたとき、どう思うかです。
「自分は大丈夫」と思うのではありません。
「自分も注意しよう」と考えることです。
人ごとではありません。
「自分には関係ない」とスルーするのではありません。
「自分にも関係している」と真剣に受け止めて考えることです。
自分に関係なくても、自分のことのように真剣に聞くことです。
テレビや新聞で見かける詐欺トラブルのニュースは、どれも自分に向けた警告と考えることです。
安全意識を高めるための啓発です。
「まさか自分に限ってそんな詐欺に引っかからない」と思うのはよくありません。
「年配者だから引っかかる。無知がいけない。世間知らずなのが悪い」と思わないことです。
そうした見下した考え方が、つまらない油断を生むのです。
巧妙に仕組まれた詐欺は、プロでもなかなか見抜けません。
劇場型の詐欺を仕組まれると、慎重な人でも動揺して判断力を失います。
詐欺トラブルの話があれば、自分に関係していなくても、関係しているように聞くことです。
人の詐欺トラブルは、重要な情報源です。
「これは大変だ。人ごとではない。自分も注意しよう」
しっかり心を引き締めることです。
自分なりにできる対策があれば、すぐ取りかかりましょう。
生活を振り返る機会にしましょう。
同じような場面に遭遇したときに違和感を覚え、トラブル防止に役立つのです。