人間は、慣れる生き物です。
そのときは、恥ずかしかったり落ち込んだりしても、何度か繰り返していくうちに慣れていきます。
最初はたどたどしかったことが、慣れるにつれて、スムーズにできるようになります。
ダメージにも強くなり、心が強くなります。
ときどき「何度やっても慣れない」という弱音を聞きますが、それは大げさです。
慣れていないように思えても、初めてのときに比べれば、幾分慣れているはずです。
人間は慣れる生き物ですから、嫌でも慣れます。
「慣れないことは1つもない」といっても過言ではありません。
「告白が恥ずかしい」
告白の仕方に戸惑って、心理的な抵抗を感じますが、結局のところ、告白は慣れです。
告白が恥ずかしくてたまらない人は、1回も告白をしたことがない人か、ほとんどない人です。
告白する経験をしたことがなければ、恥ずかしいのも当然です。
1回でもいいので、告白を経験してみてください。
もちろんされる側ではなく、する側です。
最初の1回目は、心臓が止まりそうなほど恥ずかしいでしょう。
しかし、羞恥心があるからといって、命に危険は及びません。
1回告白の経験があれば、2回目からは少し慣れます。
3回目はもっと慣れます。
もちろん完全に恥ずかしさをゼロにするのは難しいですが、少しずつ慣れていけるのは間違いありません。
「こういう感じで気持ちを伝えればいいよね」
告白とはどういうものなのかがわかってきて、冷静に慣れるのです。
これは、デートについても同じです。
デートも慣れです。
デートを一度も経験したことがなければ、デートの仕方がわからなくて当然です。
デートを難しく考えすぎています。
デートとは何か。
デートとは「男女が前もって時間や場所を決めて会うこと」をいいます。
2人で会う時間と行きたい場所を決めて、一緒に楽しむだけのこと。
デートの定番コースを調べておけば、少々ぎこちない振る舞いはあるかもしれませんが、大失敗をすることはないでしょう。
迷ったら、食事から始めればいいのです。
食事をしながら、話を楽しめば、あっと言う間に時間がスキルでしょう。
何度かデートも繰り返していると「こういうものだ」という慣れが出てきます。
デートの回数を重ねていくにつれて、自然になります。
緊張もほぐれてきて、普通になってきます。
デートも慣れにすぎないのです。
初めて失恋をしたときは、死にそうなほど落ち込みます。
滝のように涙を流します。
心は、月食の曇りの晩に停電したよりも真っ暗になります。
立ち上がれないほどの虚無感と脱力感に襲われ、起き上がるのにも苦労します。
交際中の出来事を思い出して自己嫌悪に陥っては、深いため息が出るでしょう。
うつろな目になって、何をする気も起きず、しばらくつらい日々が続きます。
しかし、失恋で落ち込んでいても、いずれ立ち直ります。
時間は、心の傷を癒す特効薬です。
再び誰かと結ばれ、失恋を経験することになっても、1回目ほどつらくはないでしょう。
1回目の失恋で、心に耐性がつき、強くなったのです。
告白もデートも失恋も、慣れです。
難しく考えないでください。
「なんだ。慣れればいいだけなんだね」と軽く考えましょう。
悪いことではなく、いいことです。
大人になった証拠です。
しっかり人生を楽しんでいる証拠でもあります。
告白もデートも失恋も、早く経験して、慣れてしまうことです。
失敗しても、命まで取られることはないのですから安心してください。
慣れてしまえば、精神的にも人間的にも強くなれます。
告白もデートも失恋も、大人になるための登竜門です。