遅刻癖を直すには、余裕を持った行動の癖をつけることが大切です。
5分前行動や10分前行動など、早めに行動すれば、多少の遅延が発生しても間に合います。
ところが、頭では「早めに行動したほうがいい」とわかっていても、思うようにいかないことがあります。
癖は、なかなかすぐ簡単に変わるものではありません。
完全に癖を変えるには、少し時間がかかります。
体が覚えていることもあれば、古い記憶が残っていることもあるでしょう。
新しい癖を身につけるには、最低でも3週間は必要といわれています。
遅刻癖が長ければ長いほど、直すのに時間がかかるもの。
意識しているときはできても、ちょっと油断すると、再び遅刻癖に戻ってしまいます。
そんなときに役立つ方法があります。
時計を早めてしまいましょう。
わざとタイムラグを作ることで、その時間だと思い込むことができ、上手に自分をだませます。
たとえば、時計を5分進めておけば、自然と5分前行動ができるようになります。
時計を見たとき、直感的に「もうこんな時間!」と思えます。
いい意味で時間を誤認識できるため、早めの行動を促せます。
遅刻癖がひどいなら、10分や15分に早めておくのも悪くありません。
もちろん時間を進めすぎると日常生活に支障が出るため、現実的な範囲にとどめておくのがいいでしょう。
正しい現在時刻がわかりにくくなるデメリットはあるものの、この方法が合っている人もいるでしょう。
時間を早める方法は、即効性があるものの、完璧ではありません。
時計を早めていることに慣れてしまうと、この方法も意味がなくなります。
人は慣れる生き物です。
「この時計は進んでいるから、遅れても大丈夫」と油断するようになります。
最初はスムーズであっても、時計が進んでいることに慣れていくにつれて、再び遅刻癖に戻ってしまう可能性があります。
保険的な方法ではありますが、取り急ぎ遅刻癖を直したいときには有効です。
あくまで遅刻癖を直すまでの一時的な方法として活用するのがいいでしょう。
時計を早めるなら、注意しておきたいポイントがあります。
時計を早めるのが有効とはいえ、公共性の高い時計は控えておくのがマナーです。
教室の壁時計や教室の置き時計など、不特定多数の人が見る時計をいじると、周囲の迷惑になります。
来客が時計を見ると、時間を厳守しているにもかかわらず「遅刻をしてしまった」と誤解するでしょう。
時計を早めるなら、腕時計や携帯電話の時計など、プライベートな範囲にとどめておくのがいいでしょう。