一般的な遅刻癖は、本人の努力によって改善が可能です。
遅刻癖とはいえ、癖の1つです。
性格の問題ではなく、癖の問題です。
考え方や行動パターンを変えていけば、少しずつ遅刻癖を直していくことが可能です。
ところが、どんなに意識しても遅刻癖が直らない場合があります。
「あまりに遅刻癖がひどすぎる」
「何をやっても改善が見られない」
「もはや病的な状態に近い」
遅刻癖に異常が見られるなら、障害の可能性を疑ってみてください。
ある障害が原因で、遅刻癖が引き起こされている可能性があります。
その障害とは「ADHD(注意欠陥多動性障害)」です。
ADHDは発達障害の一種です。
注意力が散漫になったり多動性や衝動性が目立ったりするのが主な特徴です。
途中で別のことに注意が向いてしまい、結果として時間に遅れてしまいます。
自分がADHDであるか確認するためには、次のチェックリストが役立ちます。
簡易的なセルフチェックですが、どれだけ当てはまるのかチェックしてみてください。
当てはまる項目が多くなるにつれて、ADHDの可能性が疑われます。
上記の項目はあくまで簡易的なセルフチェックなので、詳しい診察は病院の専門医に診てもらいましょう。
ADHDは「精神科」「心療内科」「精神神経科」が一般的です。
ADHDの疑いがあるなら、一度病院で診察してもらうのもいいでしょう。
安易に近所の病院を選ぶのではなく、評判や口コミをきちんと確認したうえで選ぶほうがいいでしょう。
病院に行くのは抵抗があるなら、自治体による精神保健福祉センターを利用する方法もあります。
メンタルヘルス全般を専門に扱うところであり、初期の相談を受け付けています。