素直な人になるために、捨てておきたいものがあります。
プライドです。
もちろんプライドなら、何でも捨てていいわけではありません。
たとえば、仕事に関するプライドなら必要でしょう。
品質を保つプライド。
仕事を最後までやり遂げるプライド。
1つの方法を突き詰めるプライド。
納期を守るプライド。
仕事の質を高めるプライドなら、ビジネスに役立つため、上司にもお客さまにも喜ばれるでしょう。
しかし、こうしたプライドに「頑固」が加わると、事情が変わります。
「質問するのは、自分のプライドが許さない」
「人に手伝ってもらうなんて、自分のプライドが許さない」
「昔の成功例にこだわって仕事をしたい」
「引き受けた仕事は、何が何でも最後までやり遂げる」
完璧主義者によくありがちなパターンです。
責任感のある素晴らしいプライドですが、その一方で、頑固なプライドとも言えるでしょう。
プライドを持つのはいいですが、頑固が加わるのはよくありません。
プライドに頑固が加わると、ポジティブよりネガティブに働くようになります。
仕事が未完成になったり、納期に遅れたり、周りに迷惑をかけたりするリスクが高まります。
自分のプライドに固執したせいで、かえって仕事の質を低下させることにもなりかねません。
いくらプライドとはいえ、人に迷惑をかけるほど頑固なプライドは余計です。
心がけるべきは「頑固なプライド」ではなく「素直なプライド」です。
プライドは持つのはいいですが、頑固は捨てて、素直を取り入れましょう。
1人でできそうにないなら、素直に人の協力を仰ぐ。
自分で調べてわからないことがあれば、素直に人に聞く。
昔の成功例にこだわらず、新しい方法にも関心を向けてみる。
どうしても仕事が間に合いそうになければ、早めに連絡を入れる。
頑固を捨てて素直になれば、仕事がスムーズに進むようになります。
あなたが大切にしているプライドは、どちらでしょうか。
頑固なプライドでしょうか。
素直なプライドでしょうか。
持つなら「頑固なプライド」ではなく「素直なプライド」です。
頑固なプライドを持っているなら、頑固を捨てて、素直になりましょう。
時には見栄も体裁も捨て、面目を失う気持ちになることも大切です。
恥をかく覚悟ができれば、フットワークが軽くなります。
体だけでなく心も軽くなり、一段と素直な気持ちになれるでしょう。
恥をかく覚悟が決まることで、自分の限界を超えた仕事ができるようになるのです。