なかなか素直になれない原因は、あなたを慕う人たちかもしれません。
それは、部下や後輩です。
あなたには、部下や後輩は何人いますか。
年齢を重ねたりキャリアを積んだりしていくにつれて、部下や後輩も増えていくでしょう。
部下や後輩たちはかわいいものです。
「教えてください」と慕ってきたり「さすがですね」と褒めてきてくれたりします。
お世辞や社交辞令も含まれているかもしれませんが、少なくとも悪い気はしないでしょう。
慕ってくる部下や後輩がいれば嬉しいもの。
自分が認められたような気持ちにもさせてくれるでしょう。
しかし、部下や後輩と接していると、嬉しいことがある反面、ちょっとした弊害もあります。
「なかなか素直な自分になれない」という弊害です。
部下や後輩と接するときは、立場上、強い自分を見せなければいけません。
人は誰でも短所や欠点を持っていますが、部下や後輩の前では威厳を保たなければいけないので、なかなか見せにくい。
「頼りになる人」と思われるのは嬉しい反面、弱い自分を見せることができないのはつらいでしょう。
常に立派な自分を演じなければいけないため、居心地がいい反面、ストレスやプレッシャーがあります。
その結果、強がりからの脱却を妨げていることがあるのです。
そこで頼りになるのが、あなたの上司や先輩です。
目上の人なので抵抗感や威圧感があるかもしれませんが、勇気を持って近づいてみましょう。
部下があなたを慕うように、あなたも上司や先輩を慕えばいいのです。
「教えてください」と慕ったり「さすがですね」と褒めたりすれば、すっと近づけるでしょう。
上司や先輩が包容力のある人なら、素直に自分をさらけ出せるでしょう。
自分の悩みや弱点といったデリケートな話も話しやすくなるはずです。
あなたの短所や欠点も受け止め、包み込んでくれるに違いありません。
上司や先輩は、あなたが素直になるお手伝いさんです。
リハビリ感覚で、少しずつ素直な自分を見せていくといいでしょう。
最初は閉ざしていた心も、包容力のある上司や先輩なら、少しずつ心を開いていけるはずです。
素直な気持ちを吐き出すことで、だんだん素直な態度を取り戻していけます。