同棲の家事や生活費は、2人で負担するのが基本です。
普通に考えると、家事も生活費も2分の1で分けるのが公平と思われるでしょう。
たしかに数字上は公平ですが、現実上も公平かというと、疑問が残ります。
注目したいのは「現実上の公平」です。
男女を比較したとき、体力や経済力に差が見受けられます。
生物学的に、女性より男性のほうが体格は大きく、体力もあります。
社会的に見ても、男性のほうが高い経済力を持っている場合が目立ちます。
カップルによっては、収入格差が2倍以上という場合もあるはずです。
体力や経済力に差があるにもかかわらず、家事や生活費の分担が2分の1では、女性にとって不公平でしょう。
不公平が強いと、精神的なストレスも増え、体調不良につながることもあります。
したがって家事や生活費は、男性が多めに負担しておくとよいでしょう。
負担割合は、現状を考慮しながら2人で話し合って決めます。
大切にしたいのは「数字上の公平」より「現実上の公平」です。
男女の負担割合が「6対4」「7対3」「8対3」に偏っていても、現状を正しく反映しているなら公平と言えます。
女性の負担が軽くなれば、ストレスも減り、同棲も長続きします。
男性にとっても、男らしさや頼りがいをアピールしやすくなるでしょう。
同棲では助け合いの精神が大切です。
完全に同じでなくとも、できるだけ同じにしておくようにするのが、同棲の成功と円満のコツです。
ただし、例外もあります。
カップルによっては、経済力が男女で逆転していることもあるでしょう。
女性のほうが男性より高い収入なら、当然ですが、女性の負担割合を増やしておくのがいいでしょう。