喧嘩の後の会話は、一言になりやすい。
相手から話しかけられても、短い返事だけ。
「はい」
「いいえ」
「そうだね」
「大丈夫」
「任せる」
喧嘩をして腹が立っているので、必要最小限の会話で終わらせたいと思う。
一言であっても、まだ返事をするだけいいのですが、やはり十分ではありません。
一言の返事では会話が続かず、仲直りのチャンスを失います。
冷たい雰囲気が漂い、悪印象。
機械的なやりとりで、心の温かみも感じられません。
相手から話しかけられたとき、長めの返事になるよう意識してください。
長めの返事をすると、会話を楽しんでいる雰囲気が出て、ぎすぎすした関係を和らげやすくなります。
たとえば、相手から「今日の夕食は何がいい?」と聞かれたとします。
「普通でいいよ」「何でもいいよ」「カレーがいい」といった一言の返事より、長めの返事を意識します。
「そうだな。今日は久しぶりにカレーが食べたいかな。野菜がたくさん入ったカレーが嬉しい。何か手伝えることはある?」
きちんと文章になる会話なら「きちんと会話をしている」という雰囲気になります。
会話のキャッチボールも成立するので、会話が続きやすくなるのです。
このとき、にこにこしながら返事ができれば、さらに好印象です。
明るい表情で長めの返事をすると「喧嘩の件はもう気にしていない」といった雰囲気が醸し出されます。
ポジティブなメッセージを伝えることができるので、仲直りもしやすくなるのです。