半同棲では、プライバシーの侵害行為に注意してください。
狭い空間で一緒に暮らしていると、パートナーのプライバシーを確認しやすい状況になります。
たとえば、机の上に通帳が置いてあると、邪念が湧いて、こっそり見たい衝動に駆られるかもしれません。
相手宛ての手紙が届けば、魔が差して、勝手に封を開けたくなるかもしれません。
パソコンや携帯電話にロックがされていなければ、簡単にメールを見ることができるでしょう。
しかし、いずれも言語道断です。
断りなく、勝手に通帳を見たり手紙の封を開けたりメールを読んだりするのは、プライバシーの侵害です。
一緒に暮らしていたとしても、無断で相手のプライバシーに触れるのは避けたほうがいいでしょう。
半同棲とはいえ、まだ夫婦関係・婚姻関係ではありません。
プライバシーの侵害は、相手を傷つけるだけでなく、自分の信用まで落としてしまいます。
「魔が差した」というのは理由になりません。
悪意がなかったとしても、プライバシーを侵害した事実に変わりありません。
承諾のない行為はトラブルの原因になります。
「見えてしまうから仕方ない」という言い分もよくありません。
簡単に見える状況だとしても、見ない心がけが大切です。
たとえば、顔を背けたり覆いを作ったりするだけでも、見たい欲求を抑えられるでしょう。
どうしても見たいなら、相手に許可を取ればいいだけです。
「見てもいい?」という一言だけで、トラブルを避けることができます。
相手の許可があれば、秘密であってもプライバシーの侵害にはなりません。
財布もカバンも引き出しも、勝手に中を見ない。
特に注意したいのは、日記です。
日記は、お金に関係しなくても、大切なプライバシーの固まりです。
興味本位とはいえ、1ページでも勝手に見ないこと。
分別ができる年齢ですから、理性と自制心をコントロールしておかなければなりません。
半同棲は、相手のプライバシーに触れやすい環境ですが、最低限のマナーだけは守る心がけが必要です。