お泊まり、半同棲、同棲。
どれも一緒に寝泊まりする点では同じですが、厳密な意味は異なります。
ここでは、それぞれの違いについて見ていきます。
まず前提として、それぞれ定められた基準があるわけではありません。
そもそも半同棲という言葉は、辞書に載っていない言葉です。
ただし、それぞれの特徴に応じたある程度の区分けなら可能です。
正式に定められているわけではありませんが、社会的に以下のような基準で区別されています。
お泊まりは、ときどき泊まりに行く関係です。
頻度は、月に数回程度。
タイミングも不定期です。
連泊も「まれにある」という程度です。
泊まりに行くときは、衣類や歯ブラシセットなどのお泊まりセットを持ち込んで、帰りの際は持ち帰ります。
宿泊が1回ごとに完結している状態です。
役割分担はないのが一般的です。
基本的に生活費の折半はありませんが、相手の負担を考え、任意で食費程度を出すことはあります。
半同棲に明確な基準はありませんが、以下の3つの条件に当てはまると、半同棲の可能性が高いと言えるでしょう。
なかでも「泊まる頻度が、週に3日以上」の条件は重要なポイントです。
半同棲の場合、生活拠点は変わらないため住民票の移動は不要ですが、一部の生活費は折半することがあります。
衣類や歯ブラシなどのお泊まりセットだけでなく、完全な私物も一部持ち込むことがあります。
ルールや役割分担も不明確です。
決めている役割より、決めていない役割のほうが目立ちます。
同棲は、住所を1つにして、完全に生活を共にしている状態です。
「泊まりに行く」という関係ではなく「完全に毎日一緒に暮らす」という関係です。
衣類だけでなく、家具や電化製品など、生活に必要なものはすべて引っ越し先に持ち込みます。
ワンルームに2人で住むこともありますが、基本的に自分の個室を持ちます。
生活費の折半は基本です。
きちんと役割分担を決め、お互いが責任を持って取り組みます。
基本的に住民票の移動も必要ですが「同棲期間が1年未満」といった例外がある場合は、その限りではありません。