夫婦になれば、隠し事があってはいけないのでしょうか。
何でも話さなければいけないのでしょうか。
もちろん隠し事はないほうがいいに決まっています。
たとえば、健康問題や金銭問題です。
夫婦に直結する重大な問題なら、きちんと伝えておくのがいいでしょう。
健康問題や金銭問題は、パートナーだけでなく、2人の未来にも影響する問題ですから、隠しておくのはよくありません。
一緒に生涯を歩む関係として、できるだけお互いをさらけ出しておくほうが、愛も理解も深まるでしょう。
では、隠し事が1つもあってはいけないかというと、そうではありません。
夫婦になれば、すべてを打ち明けなければいけない関係と思われがちですが、誤解です。
あくまで個人的なことなら、わざわざ打ち明ける必要はありません。
夫婦であっても、言えない秘密はあっていい。
言いたくないことまでわざわざ言うのは、抵抗感があるでしょう。
ただでさえストレスのかかる秘密を、いっそう大きくさせてしまうこともあります。
せっかく忘れかけていた出来事を、再び表面化させ、ストレスが増大することもあります。
たとえば、過去のトラウマです。
トラウマを話すことは、過去のストレスを蒸し返すことになります。
残酷で不条理な出来事があって言いたくないなら、そのまま胸に秘めておくのもいいでしょう。
言いたければ言ってもいいですが、無理をしてまで言う必要はない。
言いたければ、秘密のままにもできます。
また、若いころの恥ずかしい失態も同じです。
過去に面目を失う出来事があって、パートナーに告白しにくければ、秘密のままにできます。
言いたくないことをわざわざ言う必要はありません。
あくまで個人的なことなら、秘密のままにできます。
夫婦であっても、言えない秘密はあっていいのです。