同棲での賃貸物件を選ぶ際、家賃の目安を意識しましょう。
一般的に家賃の目安は「収入の3分の1」といわれています。
2人で家賃を出し合うなら、2人の合計収入で考えることになります。
たとえば、2人の合計収入が「50万円」とすれば、3分の1は「17万円前後」です。
2人が費用を出し合えば、それなりに立派な物件が選べるようになるでしょう。
選べる賃貸物件の幅がずいぶん広がり、わくわくしてくるでしょう。
話し合っているうちにどんどん気持ちが高揚して、家賃も奮発したくなるかもしれません。
ここに落とし穴があります。
同棲では何が起こるかわかりません。
パートナーが失業して無職になることもあるでしょう。
自分一人で家賃を支払うことになると、生活費の負担が重くのしかかります。
逆に自分が無職になる可能性も、ゼロとは言えません。
貯金が少なく、パートナーに家賃を全額負担させるとなると、やはり大きな迷惑がかかります。
「そんなことはあり得ない」と思うかもしれませんが、現実ではあり得る状況です。
家賃は、生活費の大半を占める出費です。
幸せを築くための物件が、不幸をもたらす物件になってはいけません。
家賃の変更は、引っ越しでもしないかぎり、難しいのが現実です。
こうした事態を避けるためにも、2人の合計収入を基準に家賃を考えるのは注意が必要です。
家賃の目安は「収入の3分の1」が一般的ですが、同棲の場合、リスクを考慮して基準を下げておくほうがいいでしょう。
たとえば「合計収入の4分の1」あたりが妥当な範囲でしょう。
最低限の生活環境は必要ですが、贅沢は不要です。
もし自分一人が家賃を全額負担することになっても、短期間ならぎりぎり耐えられる程度がいいでしょう。
結婚前提の同棲とはいえ、まだ不安定な関係です。
万一のリスクに備え、家賃の目安も謙虚になっておくことが大切です。