「同棲するなら、仕事を辞めようかな」
カップルの中には、同棲を機に仕事を辞めようと考える人もいるでしょう。
仕事をしていると、家事がおろそかになってしまいます。
自分が仕事を辞めて、パートナーの支えとして専念したい人もいるはずです。
もちろん十分な理由があるならいいのです。
たとえば、パートナーが高収入なら、自分が仕事を辞めても大きな支障はないでしょう。
「パートナーは仕事担当」「自分は家事担当」という役割分担で話がまとまっているなら、選択肢としてありです。
パートナーから「仕事を辞めて家事に専念してほしい」と要望されることもあるかもしれません。
さまざまな考え方がありますが、2人が話し合ったうえで決めたことなら、それが正解です。
しかし、大きな理由もなく、安易な気持ちで仕事を辞めるなら注意が必要です。
同棲で何が起こるか、始めてみないとわかりません。
パートナーが病気やけがで、長期入院が必要になることもあるかもしれません。
パートナーが高収入だとしても、突然解雇されるかもしれません。
もしくは、勤めている会社の経営が悪化して、収入が大幅に下がる可能性もあるでしょう。
同棲を始めても、うまくいくとは限りません。
一緒に暮らし始めると、何らかのトラブルによって、破局や同棲解消に至る可能性もあります。
一度仕事を辞めると、再就職が難しい現実があります。
再び同じ仕事に就けるとは限りません。
再就職ができたとしても、以前と同じような給与水準とも限りません。
さまざまなリスクの可能性を考えると、安易に仕事を辞めるべきではないとわかるでしょう。
万一に備えるなら、家事に多少の不足や不満があったとしても、共働きを維持しておくほうがいいでしょう。
たった1つの決断で、人生が悪循環に陥ることがあります。
仕事を辞めるなら、結婚してからでも遅くはありません。
子どもが生まれてからでも遅くはありません。
共働きで支え合うのも、素晴らしいカップルの形です。
決断に迷ったら、できるだけ続けておくのが無難です。
仕事を辞めるのは、経済事情に関わる大きな決断です。
同棲のために仕事を辞める選択肢もありですが、本当に必要なのか、十分慎重になっておくことが大切です。